【閉店しました】一二三(東京都武蔵野市)…ラーメン一杯に対し丁寧すぎる向き合いに感銘

[2011/09/03 ほか多数 訪問]

わたしのサイトはグルメのポータルサイトではなく、単にわたし個人の食の思い出だったりエッセイ的な要素が強いのだが、今回のはまさにそれ。
吉祥寺「一二三(ひふみ)」。東急百貨店のある通りを北上し、八幡さまのある交差点を左折。真っすぐ行くと成蹊大学があり、その道中にひっそりと構えていた。初訪問は2000年代前半と記憶。ガラス張りで洒落た喫茶店という印象だった。

そのラーメンのビジュアルから、おおよそ一般的なラーメンとはかけ離れていた。また、当時としても一杯の値段が高く、食指が動かなかったのだが・・・これが実食すると物凄く美味しく、以来、吉祥寺に足を向ける「理由」になったほどわたしの好みのラーメンだった。ラーメンも美味いのだが、一杯一杯のラーメンをこさえるご主人の仕事が極めて丁寧で、これを観に来ていたと豪語しても良い。

ミニサイズの缶ビールで喉を濡らし、丁寧なご主人の仕事を観ながらラーメンを待つ。値段が高いのは良い素材を使用しているから。一二三そば・唐辛子そば・辛ねぎそばの3種、毎回選択に迷うほどいずれも美味い。
その後、一二三は代替わりし屋号を変えたのだが、間もなく閉店。しかし私にとって「一二三」はあの、丁寧な仕事のご主人の店だ。あんなに一杯のラーメンを丁寧に作る職人は、現在に至るまでお目にかかったことが無い。

<2026/04/22 記>

唐辛子そば。基本は鰹節や鶏ガラを主としたスープで、特に鰹の風味が前面に主張されている。日本蕎麦を彷彿とするラーメン、という表現がされたこともあるのだが、実際、蕎麦粉を用いていた。茎わかめの具材が当時は珍しかった。こちらのメニューはキムチが乗る。ラーメン作りに対する真剣さと、お客さんに対する物腰の低さが印象的な名店だった

【閉店しました】一二三
〒180-0001
東京都武蔵野市吉祥寺北町1丁目10−22