[2013/02/09・2020/02/23 訪問]
金沢は北陸新幹線が繋がるようになってからは、東京からのアクセスが圧倒的に良くなった。駅も土産物屋や食事処が多数あるし、ここだけで十分満たされる。しかし、やはり香林坊や片町こそが金沢の真髄。ちょいと駅から遠いのでバスで向かうのが無難。
そんな片町、この辺は本当に飲食店が多いのだが、百万石通りから西寄りに外れた小道。金沢に来たなら外せない店「大関」がある。
カウンター長く、横長の店内。座敷もある。小さい店ではないがいつもほぼ満席、2023年にもお邪魔したが残念ながら満席で入れなかった・・・ここではまずおでん。近年は金沢のおでんも極めて人気。豪快な車麩など、ダシたっぷりのおでん種を、大関で流し込む。ここは店名通り、日本酒は「大関」のみ。
もう一つ、大関で忘れちゃいけない治部煮。これが美味くて…おでんも大好きだが、治部煮を食べたくてこの店に通っている。
いずれも、東京では滅多にお目にかかれない料理。大関は高級料亭というわけではなく、比較的敷居が低い気がする。あれこれ頼めばそれなりの値段はするけど、気さくな感じでカウンターでくつろげるのが良い。そんな感じなので人気もある。遅めの時間なら入れるだろうが、その時にはおでん種も少なくなっている。なんとも悩ましいもので…でも、またお邪魔したい名店だ。
<2025/10/09 記>

車麩・大根・筍。2月訪問時、大根は季節限定だった。ダシ汁が非常に美味い

治部煮は金沢の郷土料理。この時はかしわ入り。ダシがヤバい美味さで、かしわが美味いのは勿論だけどほうれん草・ユリ根・椎茸がまた良い仕事をしている。ワサビが非常に合う

アジのたたきは日本酒にもマッチ

2013年訪問時。おでんは海老天・しのだ巻・梅貝。冬の訪問だったから、こういう温かいおでんが殊更に美味しく感じた

ゴリの唐揚げは、泳いでいるかの如き配置で演出しての提供。苦味は少なく日本酒が進む逸品

かぶら寿司も北陸の郷土料理。蕪に挟まれているのはブリで、シャキシャキの蕪と共に頂くとこの上ない美味さ

そして治部煮。この時は鴨入りで頂く。ドロリとした汁はその旨味が凝縮されており大変素晴らしい。鴨の肉や野菜・キノコも美味しい

酒は店名通り大関で、上撰・特選・大吟醸。燗・ひや、あります
大関 |
〒920-0988 石川県金沢市木倉町1−5 |