酒亭 久本(新潟県新潟市中央区)…時間を忘れる空間と女将さんは居酒屋の理想か

酒亭 久本(新潟県新潟市中央区)…時間を忘れる空間と女将さんは居酒屋の理想か

2025年10月5日

[2022/06/11 訪問]

新潟市の宿泊は2度目。2022年はまだ駅の改築中だった。駅前の万代エリアも、若い人向けに飲食店が非常に多い繁華街なのだが、わたしは新潟といったら専ら古町。だから新潟で呑むときは古町に泊まる。しかし、この時は宿が取れずJR新潟駅前。ここから古町は遠いのだが・・・仕方ない、とぼとぼ歩いて向かう。

古町の、いわゆる花街。ここに「久本」がある。門構え、場所も場所だし・・・敷居が高そうではあるが、実際は全くそんなことがない、フレンドリーかつアットホームなお店。女将さんは着物姿が素敵で、接客も堂々としているのが心地よい。常連さんも皆楽しそうに酒を交わす。料理も素晴らしいのだが、皆さん、女将さんに会いに来ているんだろうなぁ・・・というのがわかる。また、他の従業員の皆さんも常に笑顔でご対応されているのも印象的だった。学生さんの若い従業員もにこやかに接客、きっと働き甲斐のある職場なんだろう。

かなり遅めの時間だが、「どこもお店がやってなくて・・・」と、コンサート帰りの3人組が初見で入ってきたのを、女将さん・お店の皆さん・常連さんのみんなが温かく迎え入れてくれたのも印象的だった。それにしても、女将さんも随分お酒がお強くて・・・常連さんに「お酒注いでよ」と、何杯も呑んでいた。ずっとしゃべり続け、気づけば2時間も楽しんでしまった。ここは居酒屋の理想の一つと言っても良いだろう。

<2025/10/05 記>

南蛮海老。間違いない、海老の鮮度

ぬかいわしは、焼きで。お隣さんいわく、刺身とハーフアンドハーフで頼めるらしい。そうすりゃよかった・・・

お通しが3種類もある。これだけでビールが進んでしまった

朝日山と〆張鶴。お猪口が空くと、すぐに女将さんが注いでくれる

店舗外観

酒亭 久本
〒951-8062
新潟県新潟市中央区西堀前通9番町1536