味処 庄屋(福井県福井市)…福井の知られざる魅力を体感できる老舗

味処 庄屋(福井県福井市)…福井の知られざる魅力を体感できる老舗

[2008/04/26・2014/07/23・2022/05/28 訪問]

わたしが福井市で一献するのに、ほぼ毎回立ち寄るお気に入りの店が「庄屋」。この話を知り合いにすると、えっ、チェーン店に立ち寄るの??と返答されがちだが、確かにそう勘違いされても仕方ない。開発が進んだ福井駅前だが、北の庄通り界隈は2022年時点ではお店も多く、ガレリア元町商店街というアーケードは以前の状態が保たれていた。とはいえ、この辺りも今後どうなるかはわからない。「庄屋」は、そんな駅前のアーケードにある老舗。

縦に伸びる店内、壁向かいのカウンターに座り、まずはお造りを頂く。もちろん、北陸の魚。その後は福井の郷土料理を楽しみたい。ここは兎に角福井の料理が多種多量に取り揃えられていて、新たな発見も多い。それに、ここは地酒も多いのだが、大丈夫かと心配になるくらい安い。一合徳利を、3本くらいスルリと空けてしまう。当然、福井県の地酒である。

こんなメニューがあるのかと驚き、どこの食べ物か調べ、では、また日を改めてその土地に行ってみるか、と…この店で福井の魅力を発見し、そして更に福井の未開の土地へといざなってくれる。この店は福井のパビリオンとでもいうべきだろうか。2022年訪問時はかろうじて入店できたが、その後すぐに店じまい扱いとなってしまったほどの人気です。

※2024年、無口だが職人気質を感じさせた、親父さんが亡くなったとのことです。ご冥福をお祈りいたします

<2025/10/02 記>

鯖へしこ。生まれて初めてへしこを食べたのもこの店だ。塩気が強く、厚い大根とレモンで頂く。圧倒的に日本酒泥棒です

ナル。ブリに「なる前」を意味する、出世魚。脂が乗ってて美味い

鉄板ホルモン。確か、大野のホルモンだったと思われる。弾力のあるお肉と、玉ねぎをはじめとしたシャキシャキ野菜を熱々の鉄板で

酒は黒龍・伝統・花垣と、福井の酒が揃い踏み

ここからは2014年7月訪問時。
刺身盛り合わせ。この内容で当時1400円、質が良く、はっきり言って安かった

上庄里いも煮。大きな里芋で、口いっぱいに甘さが広がる

辛口ラッキョ。酸味と辛味が良く、歯ごたえも心地よい

九頭竜川鮎の塩焼き。福井は川魚も美味い

店舗外観

味処 庄屋
〒910-0006
福井県福井市中央1丁目12−3