[2022/06/22 訪問]
盛岡の夜。この頃はまだコロナ禍の終盤といったご時世で、それでも飲食店は通常通りの営業形態に戻っていた時期でもある。が、岩手は少々事情が異なる。ここ岩手は、47都道府県で最後までコロナウイルス感染者がゼロ人だったのだ。県民の意識は強く、当時、飲食店ではボールペンと紙が手渡された。住所や電話番号を記載し、万事の際に連絡してくれるシステムなのだ。
こういった状況につき、飲食店探しには苦労した。櫻山横丁(通称サクヨコ)は魅力的な店が多数あるものの、夜の部はほぼすべての店が「予約制」をうたっていたし、何より営業時間が短い。
何とか滑り込んだ「しまか」も、入店早々、なんとラストオーダー10分前と宣言され、それでも良いのかと尋ねられた。が・・・他に店を知らないしサクヨコの現状を鑑みて、選択の余地はなかった。
コンクリート打ちの洒落た店内。1階は水槽があり、幾何学的にテーブルが配置されている。案内された2階は個室、気兼ねなく飲めるので申し分なし。ビールに岩手の酒、そしてアテは刺身の盛り合わせのみ。時間はないのだ仕方ない。
が、宮古市から直送しているというこの刺身がまぁ美味しく、海から遠く離れたここ盛岡でも、こうも鮮度・質の良い魚介を食べられるとは驚きだ。1階の水槽だとか、とかく魚介に対しこだわりを感じさせる。なにせ”海ごはん”を枕詞にしているのだから当然か。今、お店のHPを見返すと魚料理が他にも満載。焼き魚やフライや煮付など・・・今更悔やんでも仕方ないが、あれこれ頼めばよかった。
<2025/10/13 記>

刺し盛り上。竜宮城だなこりゃ。

しめさば・赤海老・スルメイカ

生ダコの弾力がたまらない

本マグロブツはとろろと一緒に

ホヤは生で。鮮度が良ければ、こんな風に刺身で楽しめる

時間なく、いっぺんにオーダーしたのは赤武と南部美人。釜石の浜千鳥や陸前高田(今は大船渡扱い)の酔仙みたいな、全国的にマイナーな岩手の酒もしっかり取り揃えているのが嬉しい

店舗外観
海ごはん しまか |
〒020-0021 岩手県盛岡市中央通1丁目11−15 |