[2011/08/23 ほか多数 訪問]
京阪の三条駅、鴨川沿いを北上。二條大橋の手前・・・毎回、訪問前はソワソワする。そして遠くから「赤垣屋」の灯が見えると、気分が高揚する。縄のれんを潜れば、嗚呼、店内数名待ちですか。そら見たことかと悔やんでも仕方なし。冬場はストーブの前で暖を取って、席が空くのを待つ。お座敷が空いても、頑としてカウンターを所望。一匹狼ならこの店ではカウンターが良い(カウンターは予約不可)。
いったい何度この店にお邪魔したことか。在阪時、京都の勤務先から京阪経由で、月一回、それも平日にお邪魔していた。というのも、土曜日は絶望的に混むからだ。平日20時くらいに仕事を終えれば、21時過ぎには間違いなくお邪魔できる。空いているときの赤垣屋での時間は至福に他ならない。カウンターは10席程度、座敷は3卓程度あり、更にお手洗いのある奥の方にも座敷が広がる。2階もあるらしい。浅草の老舗なんかにも通じるような店構え。しかしこの店の気さくさが良いギャップを与えてくれる。
接客が、極めて心地よい。客に対する気遣いが素晴らしいのだ。バイトの学生さんたちも、勉強になるだろうね。今、お店を取り仕切っているのは3代目のGさん。この方がまた心地よく合いの手を入れてくれたり、常連さんとの話のつなぎ役になったりしてくれる。若いお客さんはGさんに会いに来ているかもね。わたしのそのうちの一人だ。
深夜、終電までお邪魔して大阪に帰ったものだった。あれから7年。未だに年一回はお邪魔している。奇妙な縁によって、更に親しくさせてもらった。早い時間でないと売り切れ多数だが、こちらも何を食べても美味しいので、むしろ混雑を避けて遅い時間に訪問したほうが良い。土曜日なら21時半以降が狙い目かな。
<2025/10/13 記>

カウンターに鎮座するおでん。大根・ごぼう天・玉子・ロールキャベツあたりをよく頼みます。たこだけは調理に時間を費やす

しめさば。この独特のお酢(自分のところでブレンドしているのでしょう)と、良く〆られたサバ。エンガワみたいな固いトコが好き。生姜など薬味と共に

肉料理だと、鴨ロースが一番人気。しかし、わたしは唐揚げが一番好きでね・・・ほぼ毎回頼む。他に、焼鳥のタレも美味しい

煮魚も美味い。いわし煮。茄子とにしん煮も美味い

茄子の田楽。野菜だと、万願寺唐辛子あたりもよく注文する

納豆は毎回、卵黄をお願いしている。小鉢系だと、イカの入ったてっぱい(いわゆるヌタ)も美味い

名誉冠。おでんの台の脇に、燗つけできるようなくぼみがあり、ここでおでんと共に温められる。お酒はチューハイ系も多数。夏場なら生ビールから!

店舗外観
赤垣屋 |
〒606-8385 京都府京都市左京区孫橋町9 |